理事長プロフィール

理事長 川上俊文

 生まれは岡山県の北部で、蒜山高原の近く。高校から大学、そして医師になっても10年以上鳥取県で研鑽し、40歳で長門の岡田病院に赴任しました。そして65歳で萩に開業しました。今年で開業8年目を迎えますが、本当に、自分でもびっくりするくらい多くの患者さんに応援していただいています。 

 

 卒業は鳥取大学医学部です。博士論文は「腰部脊柱管狭窄症」に関する論文です。また、「図解 腰痛学級(医学書院)」は、1986年初版出版以来、改訂5版を重ねた自慢できる著作です。これまで韓国語、中国語にも翻訳されて出版されています。  

 

 したがって専門は、整形外科ですが、中でも腰痛、肩こりなどの脊椎疾患を得意としています。その他、肩・膝・股関節の痛み、リウマチ、スポーツ障害なども、専門にしています。

 

  専門医としては、日本整形外科学会専門医、脊椎脊髄学会指導医、リウマチ学会専門医、日本体育協会公認スポーツドクターなどの資格を有していましたが、72歳になり、長男に院長職をゆずり、整形外科専門医以外は辞退しました。 

 

 リハビリは、鳥取大学で脊椎外科を勉強する中、大学のリハビリテーション部を総括した時期もあり、私の整形外科医としての資質に、他の整形外科医と異なった側面を与えてくれています。しかし、現在の日本リハビリテーション学界の認める、総ての科に通じる総合的なリハビリテーション専門医の資格はありません。なぜなら、リハビリは、内科、外科、脳神経内科、脳神経外科などの専門医の延長に、各科に特化したリハビリがなされるべきであり、その基本的専門医の資格ない医師がリハビリを担当することに違和感を覚えているからです。したがって、私の専門は運動療法を得意とする整形外科的なリハビリ分野です。前述の「図解 腰痛学級」を読んでいただくと、リハビリに対する情熱は理解していただけると思っています。このリハビリをとうして、整形外科的慢性疾患(腰痛症、肩こり、五十肩、変形性関節症、リウマチなど)の他、ロコモティヴシンドロム、サイトぺニアなどの高齢者対策で、1日でも永く地域に貢献できればと思っています。65歳まではメスも握っていましたが、開業以来リハビリを辛抱強く続けることで、従来なら手術した病気も、手術もできないとあきらめていた病気も、手術しないで持ちこたえることがわかってきています。「一病息災」という言葉もありますが、最近私は「二病三病五病息災」とも思っています。歳をとると色々な身体の部位が悪くなりますが、病気と共存しながらでも、元気に生きていきたいという気持ちです。私のリハビリの原点はここにあります。よろしくお願い致します。  

 

 趣味は、「身体を動かすこと」で、ゴルフも萩で再挑戦し、山歩きも楽しんでいますが、最近は身近な家庭菜園を楽しんでいます。読書は何でも好きですが、あまり時間がありません。 

 

 開業して嬉しかったことはたくさんありますが、中でも、2019年第92回日本整形外科学会学術総会の特別教育講演 で「整形外科の元気は日本の元気―古希を過ぎた一整形外科医の腰痛診療私見―」と題して講演の機会を与えられたこと、「Best Doctors in Japan」に2019年から選ばれていることは、名誉なこととして記録させて頂きたいと思います。

 座右の銘は特にありませんが、「夢の途中で」「是非初心不可忘。時々初心不可忘。老後初心不可忘(世阿弥の花鏡)」が好きな言葉です。